結論

  • 2026年の改定で、年間利用額100万円の人に年5,000円以上響くのは、Marriott Bonvoy アメックス・プレミアムの年会費改定(−33,000円)、PayPayカードの本人確認未完了(最大−10,000円)、三井住友カード ゴールド(NL)の100万円判定からチャージが外れて未達になる場合(−15,500円)、そして2027年1月利用分からのdカード(一般)0.5%化(−5,000円)の4件です
  • それ以外の改定(dカード GOLD の公共料金0.5%化、三井住友カード(NL)の+1%終了、楽天ペイの1.0%化、エポスゴールドのチャージポイント終了など)は、年1,000〜2,500円程度の範囲に収まります。単独で乗り換える理由にはなりにくく、複数が重なった人だけ見直しが必要です
  • 三菱UFJカードは2026年は改良のみで、PayPayカード ゴールドは年100万円を使う人には改定後のほうが有利(+6,000円)です。「改悪」の年でも、方向が逆のカードはあります

前提と計算式

年間利用額100万円の人を基準に、1pt=1円換算で影響額を出します。改定が特定の使い方(公共料金、チャージ、特定店舗)にだけ効く場合は、100万円の内訳を次のように置きます。内訳が違う人は、自分の金額に置き換えて計算してください。

前提 置いた数値 理由
年間利用額 100万円(税込) 本サイトの基準額
電気・ガス・水道などの公共料金 月2万円 = 年24万円 2人世帯の目安
対象コンビニ・飲食店でのスマホタッチ決済 月1万円 = 年12万円 平日のコンビニ・昼食
楽天ペイ(楽天カード払い)の利用 月2万円 = 年24万円 日常の小額決済
決済サービス(モバイルSuica・PayPay残高など)へのチャージ 月2万円 = 年24万円 通勤+日常決済
スターバックス カードへのチャージ 月5,000円 = 年6万円 週1〜2回
毎月10日のカード利用(イオン Wポイントデー) 月2万円 = 年24万円 10日にまとめ買い
ポイント価値 1pt=1円 J-POINTは交換先により最大1円、Marriott Bonvoyポイントは記事内で別途注記

影響額は「改定前の還元 − 改定後の還元」で、マイナスが損です。改定前後の条件は phase0/02-card-master.md の改定履歴(公式ページ確認済み、2026-09-14時点)に基づき、二次情報は表中に明記します。

2026年に実施された改定一覧(実施日順)

実施日 カード 変更内容 影響を受ける人 年100万円の人への影響額(概算) 出典
2026-01-13 JCB カード W Oki DokiポイントがJ-POINTに移行。200円=2pt、1pt=最大1円(交換先により0.7円など) すべての会員。ポイントをAmazon等で使う人 100万円×1.0%=10,000pt。1円交換なら±0円。0.7円の交換先なら 10,000×0.7=7,000円で −3,000円(旧Oki Dokiでの同交換先レートは要確認) JCB
2026-01-15 dカード GOLD ケータイ補償の上限10万円→12万円・年2回に拡大する一方、1事故につき自己負担15,000円を新設 端末をdカード GOLDで購入し、補償を使う人 事故がなければ±0円。事故1回で**−15,000円**(補償額15,000円以下は自己負担なし) dカード
2026-02-01 dカード GOLD 電気・ガス・水道・eLTAX納税のdポイント還元率1.0%→0.5% 公共料金をdカード GOLDで払う人 24万円×(1.0%−0.5%)=−1,200円 dカード
2026-02-28 三井住友カード(NL)/ゴールド(NL) 三井住友銀行アプリログインによる対象店舗+1%が終了(NLは実質8%→7%。Oliveは8%を維持) 対象コンビニ・飲食店でスマホタッチ決済をし、アプリログインを達成していた人 12万円×1%=−1,200円 PR TIMES
2026-03-01 三井住友カード(NL)/ゴールド(NL) 年間利用額の集計対象外に au PAY・Kyash・JAL Pay・バンドルカードへのチャージを追加(ゴールド(NL)の年会費無料・10,000pt判定、NLのクレカ積立付与率判定に影響) これらのチャージ込みで100万円(NLは10万円)に到達していた人 チャージ抜きでも100万円なら±0円。割り込むと年会費5,500円+継続特典10,000pt=−15,500円 三井住友カード
2026-03-01 楽天カード 楽天ペイ(楽天カード払い/楽天キャッシュ払い)の最大還元1.5%→1.0%(基本0.5%+条件達成0.5%)。二次情報 楽天ペイを日常決済で使う人 24万円×(1.5%−1.0%)=−1,200円(条件未達の人も1.0%→0.5%で同額) Yahoo!ニュース(二次情報)
2026-03-01 イオンカードセレクト イオン銀行Myステージの普通預金金利優遇(ブロンズ0.20%〜プラチナ0.25%)が終了し全ステージ一律に(終了時点で年0.30%) イオン銀行に預金し、ステージ特典を目的にカードを使っていた人 預金100万円で 100万円×(0.30%−0.25%)=+500円(税引前)。金利面では損ではなく、ステージを上げる動機がなくなった変更 イオン銀行
2026-03-16 リクルートカードプラス(姉妹カード) 還元率2.0%→1.5%(年会費は2025-06から2,200円→1,650円)。年会費無料のリクルートカード(1.2%)は変更なし リクルートカードプラスの会員 100万円×(2.0%−1.5%)=−5,000円、年会費差+550円で**−4,450円** リクルートカード
2026-04-01 エポスゴールドカード(JQ CARD エポスゴールド) 選べるポイントアップショップが3倍→2倍(1.5%→1.0%)。通常のエポスゴールドは2025-04-01に適用済み 登録3店で月3万円使う人 36万円×(1.5%−1.0%)=−1,800円 エポスカード
2026-06-02 PayPayカード 公共料金・税金1.0%→0.5%、交通系IC・他社決済サービスへのチャージが対象外、ポイント払い分は対象外、本人確認(eKYC)とPayPayアプリ登録が未完了だと付与なし PayPayカードを公共料金・チャージに使う人。本人確認をしていない人 公共料金 24万円×0.5%=−1,200円、Suicaチャージ 24万円×1.0%=−2,400円で**−3,600円**。本人確認未完了なら 100万円×1.0%=−10,000円 PayPayカード / Yahoo!ショッピング
2026-06-02 PayPayカード ゴールド +0.5%特典を廃止し、年100万円以上利用で11,000ptの年間利用特典へ PayPayカード ゴールド会員 100万円達成なら −100万円×0.5%+11,000pt=+6,000円。未達なら**−5,000円**(99万円で−4,950円) PayPayカード
2026-07-01 dカード GOLD 年間ご利用額特典(100万円で10,000円相当)のクーポン交換先からdショッピング・kikito・chocoZAP等が外れ、マネックス証券・ふるさとチョイス等を追加 クーポンを従来の交換先で使っていた人 額面は不変で±0円。使いたい交換先がない場合は最大**−10,000円** dカード
2026-05-16 利用分〜 三菱UFJカード(改良) ポイントアッププログラムの対象店舗にスターバックス・上島珈琲店・アカチャンホンポ等を追加。LC券面も対象に 追加店舗を使う人 スターバックス 6万円×6.5%=+3,900円(要エントリー、月5万円上限、ポイント1pt=5円換算) 三菱UFJニコス
2026-07-01 三菱UFJカード(改良) 三菱UFJ eスマート証券クレカ積立の還元率0.5%→0.55% クレカ積立をしている人 月10万円積立で 120万円×0.05%=+600円(積立は年100万円の利用額とは別枠) 三菱UFJ eスマート証券
2026-08-01 利用分〜 エポスゴールドカード モバイルSuica・au PAY・楽天Edy・PayPay残高など28種以上へのチャージがポイント付与対象外に。年間ボーナスの利用額集計には引き続き算入 チャージをエポスゴールドで行う人 24万円×0.5%=−1,200円(ポイントアップショップ登録店なら1.0%で−2,400円) エポスカード
2026-09-30 利用分まで dカード GOLD スターバックス カードへのチャージが特約店(計3%)から外れる(Starbucks eGiftの計7%は継続) スタバカードにチャージする人 6万円×(3%−1%)=−1,200円 dカード
2025-08-21(影響継続) Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード 年会費49,500円→82,500円、無料宿泊条件150万円→400万円、プラチナ条件400万円→500万円、公共料金は還元半減、事業用決済は対象外。二次情報 すべての会員。2026年の更新で初めて新年会費を払う人 年会費 82,500−49,500=−33,000円。100万円利用者は改定前も無料宿泊条件(150万円)未達のため、宿泊特典の減少は影響なし ザイ・オンライン(二次情報)

17件のうち、改良は三菱UFJカードの2件、PayPayカード ゴールドとイオン銀行の2件は条件次第でプラスです。残り13件が改悪ですが、単独で年5,000円を超えるのは4件だけです。

告知済みで今後実施される改定

実施日 カード 変更内容 影響を受ける人 年100万円の人への影響額(概算) 出典
2026-12-10 イオンカードセレクト 毎月10日「AEON CARD Wポイントデー」(どこでも基本の2倍)が終了。AEON Payの10日10倍等は継続 10日にまとめ買いしていた人 24万円×0.5%=−1,200円 イオンカード
2026-12 利用分〜 dカード GOLD(ドコモ ポイ活プラン契約者) ポイ活プランの10%還元の算定対象からポイ活特典分を差し引く(公式例: 7,680円→4,180円) ドコモ ポイ活 MAX/20等の契約者 (7,680−4,180)×10%×12か月=−4,200円。GOLD+ポイ活契約者は2026-12-31までのエントリーで解約時に年会費の月割返金あり dカード
2027-01 利用分〜 dカード(一般) 通常還元1.0%→0.5%(200円=1pt)。前年度利用ゼロなら年会費1,650円(2028-02請求分〜)。GOLD/GOLD U/PLATINUMは据置 dカード(一般)をメインで使う人 100万円×(1.0%−0.5%)=−5,000円。年1回でも使えば年会費は0円 dカード
2027-05 利用分〜 dカード(一般)(改良) タッチ決済が200円=2pt(1.0%)に タッチ決済を多用する人 タッチ決済 月3万円=36万円×0.5%=+1,800円(0.5%化の一部を取り戻す) dカード

2026-11からの三井住友カードの交通系チャージのポイント対象外化と、みずほ楽天カードの登場は掲示板で話題になっていますが、公式告知を確認できていないため表から外しました。楽天カードの2026-06-01会員規約改定と2026-03-16ナンバーレスのサービス変更も、金額に落とせる内容を確認できていないため「公式サイトで要確認」とします。

影響が大きい5件:続ける判断と見直す判断

年100万円の人への最大影響額が大きい順です。「続ける」「見直す」のどちらも成り立つ条件を書きます。

1. Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム:年会費 −33,000円

年会費82,500円に対し、100万円利用のポイントは 100万円×3%=30,000pt です。ホテル宿泊で1pt=1円前後の価値と見ても、年会費の4割弱しか回収できません。

  • 続ける判断: 年400万円以上使って無料宿泊(75,000pt、トップアップで100,000pt)を取れる人。ポイント単価1.5円のホテルに泊まれば無料宿泊だけで11万円超になり、年会費を上回ります
  • 見直す判断: 年会費改定後の更新で「無料宿泊が取れない」と分かった人。年100万円ならアメックス・ゴールド・プリファード(39,600円、1.0%)でも年会費のほうが高く、ホテル特典を目的にしないなら年会費無料の1.0%カードが計算上は上です

2. 三井住友カード ゴールド(NL):100万円判定の対象外拡大 −15,500円(該当者のみ)

au PAY・Kyash・JAL Pay・バンドルカードへのチャージが2026-03-01から年間利用額に入りません。チャージ込みで100万円をぎりぎり超えていた人は、年会費5,500円と継続特典10,000ptの両方を失います。

  • 続ける判断: チャージ抜きで100万円を超える人は影響ゼロです。公共料金・保険料・サブスクをこのカードにまとめて、チャージ抜きの100万円を確保できるなら続けるのが合理的です
  • 見直す判断: チャージ抜きの利用が70〜80万円で止まる人。無理に100万円へ寄せると、本来1.0%以上のカードで払える分を0.5%で払うことになります。その場合、年会費無料の三井住友カード(NL)にダウングレードしてコンビニ7%だけ残す判断もあります

3. PayPayカード:2026-06-02の条件変更 −3,600円(本人確認未完了なら −10,000円)

金額として最も大きいのは「本人確認(eKYC)とPayPayアプリ登録が未完了だとポイント付与なし」です。手続きをすれば回避できるため、まずこれを確認してください。

  • 続ける判断: 本人確認を済ませ、PayPayでの決済が中心の人。PayPayステップ(月30回・10万円)を達成すれば1.5%が続き、公共料金の0.5%化とチャージ対象外を差し引いても、100万円で約12,000円は残ります
  • 見直す判断: 公共料金とSuicaチャージの割合が高い人。この2つだけで−3,600円になるので、公共料金はリクルートカード(1.2%、公共料金も対象)へ移すと 24万円×1.2%=2,880円 が戻ります

4. dカード(一般):2027-01利用分から0.5%化 −5,000円

年100万円で−5,000円です。dカード GOLD への切替は年会費11,000円なので、それだけでは埋まりません。

  • 続ける判断: ドコモ回線(ドコモ MAX等)を契約し、ドコモ料金・ドコモ光で月1万円超払う人はdカード GOLDへの切替で10%還元(月1万円で年12,000pt)が年会費11,000円を上回ります。一般カードのまま続けるなら、2027-05以降はタッチ決済で1.0%に戻せる分だけ取り返せます
  • 見直す判断: ドコモ回線がない、またはahamo/irumoの人。10%還元の対象外なので、0.5%の一般カードを続ける理由が薄くなります。dポイントを使うならリクルートカード(1.2%、dポイントへ等価交換)が計算上は代替になります

5. JCB カード W:J-POINT移行でポイント価値が交換先依存に −3,000円(最大)

還元率1.0%自体は変わりません。変わったのは「1pt=最大1円」で、交換先によって0.7円などに下がる点です。

  • 続ける判断: MyJCB Pay充当やキャッシュバックなど1pt=1円の使い方をする人は影響ゼロです。Amazon・セブン・スタバの特約店倍率も残っています
  • 見直す判断: ポイントをAmazonギフトなど1円未満の交換先で使い切っていた人。年100万円で最大3,000円の目減りですが、乗り換えるより「交換先を1円のものに変える」ほうが早いです。なお改定前のOki Dokiでの同交換先レートは公式で確認できていないため、目減り幅は要確認です

注意点・落とし穴

  • 影響額は前提の内訳に依存します。 公共料金月2万円、チャージ月2万円などは目安で、内訳が偏っている人ほど金額が変わります。自分の明細で1年分の該当金額を出してから判断してください
  • 「実施日」と「告知日」を混同しない。 dカードの2026-09-01告知は、実施が2026-12〜2027-05に分かれています。今すぐ乗り換える必要はなく、2026-12-31までのエントリーで年会費の月割返金(GOLD+ポイ活契約者)を受けられる猶予があります
  • 二次情報の項目(楽天ペイの1.0%化、Marriott Bonvoyの改定内容、J-POINTの交換レート)は公式ページで再確認してください。数値が違えば影響額も変わります
  • 改悪と同時に改良が入る例があります。三井住友カード(NL)は+1%終了と同時に対象飲食店のモバイルオーダーが7%対象になっており(2025-09)、使い方によっては差し引きプラスです

こういう人は別の選択肢

  • 改定のたびに乗り換えたくない人: リクルートカードは2026年の改定履歴に一般カード(1.2%)の改悪がなく、公共料金も1.2%です。特約店の高還元はありませんが、年1,000〜2,000円の改悪を毎回気にしなくてよい価値があります
  • ポイント制度の変更自体を避けたい人: Amazon Prime Mastercard はAmazonポイント直付与で交換レートの問題がありません。ただし2025-11にチャージが対象外になっており、チャージ用途には向きません
  • 改悪があっても続ける少数派の判断: 年会費が上がったMarriott Bonvoyでも、年500万円使ってプラチナエリートを維持する人にとっては代替カードがありません。「損益分岐を超えているか」だけで判断するのが筋で、改悪の有無そのものは判断材料になりません

まとめ

2026年の改定17件+今後の4件を年100万円で計算すると、年5,000円を超えるのはMarriott Bonvoy アメックス・プレミアムの年会費(−33,000円)、三井住友カード ゴールド(NL)の100万円判定(該当者のみ−15,500円)、PayPayカードの本人確認未完了(−10,000円)、dカード(一般)の0.5%化(2027-01、−5,000円)の4件です。PayPayカードは手続きで回避でき、dカード(一般)は2027年まで猶予があります。残りは年1,000〜2,500円の範囲なので、複数が自分の使い方に重なる人だけ、内訳を出してから見直してください。

クレカ民編集部は、各改定の公式告知を確認した上で表を更新しています(2026-09-14時点)。