結論

  • 年間100万円(税込)を毎年使える人はゴールド(NL)。2年目以降は年会費0円で継続特典10,000ptが付き、三井住友カード(NL)より毎年10,000円相当多く貯まります。
  • 年間100万円に届かない人はNL。ゴールド(NL)は年会費5,500円がそのまま赤字で、還元率は同じ0.5%なので逆転しません。
  • 一度でも100万円を達成すれば年会費は永年無料。届くか微妙な人は、初年度だけ支払いを寄せて100万円に乗せるのが最もリターンの大きい使い方です。
  • 初年度は必ず5,500円かかり、継続特典も付きません。ゴールド(NL)がNLを上回るのは2年目からです。

前提と計算式

クレカ民編集部が使った数値です。ポイントは 1pt = 1円 で換算します(VポイントPayや支払充当で等価に使える前提。公式の換算明示ページは未確認のため、公式サイトでご確認ください)。

項目 三井住友カード(NL) 三井住友カード ゴールド(NL)
年会費(税込) 永年無料 5,500円。年間100万円利用で翌年以降永年無料(初年度は利用額にかかわらず5,500円)
継続特典 なし 毎年、年間100万円利用で10,000pt(初年度は対象外)
基本還元率 0.5%(200円につき1pt) 0.5%(200円につき1pt)
対象コンビニ・飲食店のスマホタッチ決済 7% 7%(ゴールド固有の上乗せなし)
SBI証券クレカ積立(月10万円まで) 初年度0.5%、2年目以降は前年10万円以上で0.5%、未満は0% 初年度1.0%、2年目以降は前年100万円以上で1.0%、10万円以上で0.75%、未満は0%
100万円の判定期間 初年度は加入日から11ヵ月後末日まで、翌年度以降は加入月の1日から11ヵ月後末日まで

コンビニ7%とクレカ積立はいったん除き、すべての支払いを0.5%で計算します(7%分は両カードで同額なので差額に影響しません)。

  • NL: 年間利用額 × 0.5%
  • ゴールド(NL) 初年度: 年間利用額 × 0.5% − 年会費5,500円
  • ゴールド(NL) 2年目以降(100万円達成): 年間利用額 × 0.5% + 10,000pt − 年会費0円
  • ゴールド(NL) 2年目以降(未達): 年間利用額 × 0.5% − 年会費5,500円

例: 100万円 × 0.5% = 5,000pt + 継続特典10,000pt − 年会費0円 = 15,000円相当(2年目以降)。

年間利用額別の計算結果

初年度(年会費5,500円あり、継続特典なし)

年間利用額 NL ゴールド(NL) 差(ゴールド − NL)
50万円 2,500円 −3,000円 −5,500円
80万円 4,000円 −1,500円 −5,500円
100万円 5,000円 −500円 −5,500円
120万円 6,000円 500円 −5,500円
150万円 7,500円 2,000円 −5,500円
200万円 10,000円 4,500円 −5,500円
300万円 15,000円 9,500円 −5,500円

初年度はいくら使ってもNLに5,500円負けます。ここで100万円を達成すると翌年以降の年会費が永年無料になり、次の表に移れます。

2年目以降(100万円達成で年会費0円 + 10,000pt)

年間利用額 NL ゴールド(NL) 差(ゴールド − NL) ゴールドの実質還元率
50万円(未達) 2,500円 −3,000円 −5,500円
80万円(未達) 4,000円 −1,500円 −5,500円
100万円 5,000円 15,000円 +10,000円 1.50%
120万円 6,000円 16,000円 +10,000円 1.33%
150万円 7,500円 17,500円 +10,000円 1.17%
200万円 10,000円 20,000円 +10,000円 1.00%
300万円 15,000円 25,000円 +10,000円 0.83%

100万円ちょうどのとき実質1.5%で最も効率がよく、利用額が増えるほど0.5%に近づきます。差額は利用額にかかわらず10,000円で一定です。累計では、初年度の−5,500円を2年目の+10,000円で回収し、2年間で+4,500円、5年間で+34,500円(−5,500 + 10,000 × 4)になります。

3つのケースの判断

ケース1: 100万円にわずかに届かない人(年間85〜95万円)

このままではゴールド(NL)が毎年5,500円の赤字です。判断の軸は「一度でも100万円に乗せられるか」です。

年会費無料は一度達成すれば永年なので、初年度だけ携帯料金・保険料・光熱費などをゴールド(NL)に寄せて100万円に乗せれば、翌年以降は90万円しか使わなくても年会費0円です。その状態ではNLと還元率が同じで、空港ラウンジと国内旅行傷害保険が付く分だけゴールド(NL)が上回ります(10,000ptは達成した年だけ)。寄せられる支払いがなく毎年100万円未満が確定している人はNLです。寄せる前に、次章の集計対象外を確認してください。

ケース2: その他の支払いが多い人(年間200万円以上)

100万円を超えた分は0.5%なので、200万円で実質1.0%、300万円で0.83%まで下がります。300万円なら基本還元1.0%の楽天カード(永年無料)で30,000円、1.2%のリクルートカード(永年無料)で36,000円相当となり、ゴールド(NL)の25,000円を上回ります。

分岐点は、1.0%カードに対して 0.5% × S + 10,000 = 1.0% × S → S = 200万円、1.2%カードに対して 0.7% × S = 10,000 → S ≒ 143万円 です。これを超える人は「ゴールド(NL)で100万円+コンビニ7%、残りを高還元カード」の2枚持ちが計算上は有利です。1枚で済ませたい人は、ラウンジや保険を差額分と見るかで決めてください。

ケース3: SBI証券でクレカ積立をする人

月10万円(年120万円)を積み立てる場合の積立分のポイントです。

  • ゴールド(NL): 初年度1.0% = 12,000pt。2年目以降は前年のカード利用100万円以上で1.0% = 12,000pt、10万円以上100万円未満で0.75% = 9,000pt
  • NL: 0.5% = 6,000pt

積立額は100万円の集計に入りません。カード利用90万円+積立120万円の人は、2年目以降 ゴールド(NL) = 4,500 − 5,500 + 9,000 = 8,000円、NL = 4,500 + 6,000 = 10,500円で、NLが2,500円上回ります。積立は判断材料にならず、「積立を除いた利用額が100万円に届くか」で決めてください。届く人は積立分の差 +6,000円が上乗せされ、2年目以降の差は年16,000円です。

注意点・落とし穴

  • 集計対象外の支払い: 年会費、SBI証券のクレカ積立、電子マネー(Suica・PASMO・nanaco・WAON等)へのチャージ、ANA Pay・VポイントPayへのチャージ、国民年金保険料、キャッシング・リボ・分割の手数料は100万円に含まれません。2026-03-01からは au PAY・Kyash・JAL Pay・バンドルカードへのチャージも対象外です(公式)。
  • 判定期間は暦年ではない: 加入月の1日から11ヵ月後末日までです。年末にまとめて使っても期間をまたぐと数えられません。
  • 7%はスマホのタッチ決済かモバイルオーダー限定: カード現物のタッチ決済は2025-01-01から1.5%に改悪されています(公式)。iDや差し込みは対象外です。
  • 三井住友銀行アプリのログイン+1%は2026-02-28で終了。両カードとも対象店舗の基本は7%です。
  • クレカ積立の付与率は「前年の利用額」で決まるため、2年目にカード利用を減らすと積立の付与率も0.75%に下がります。

こういう人は別の選択肢

  • 年間100万円未満で、支払いを寄せる余地もない人: 三井住友カード(NL)。年会費5,500円分だけ損です。
  • 年間200万円以上で、ラウンジや保険に価値を感じない人: 楽天カードやリクルートカードなど基本1.0〜1.2%のカードを主力にし、ゴールド(NL)は100万円分とコンビニ専用にする2枚持ち。
  • コンビニ・飲食店をほとんど使わず、積立もしない人: ゴールド(NL)の利点は10,000ptとラウンジだけです。年100万円ぴったり使う人以外は、1.0%以上のカード1枚のほうが単純です。
  • 三井住友銀行の口座を主に使う人: Oliveフレキシブルペイ(ゴールド)にも同じ年間100万円の条件があります。本記事の対象外ですが、NL系の継続特典とは二重取りできない点だけ押さえてください。

まとめ

  • 年間100万円(税込、積立・チャージを除く)を毎年使えるならゴールド(NL)。2年目以降はNLより毎年10,000円相当多く、100万円ちょうどなら実質1.5%です。
  • 100万円に届かないならNL。ゴールド(NL)は年会費5,500円分そのまま損です。
  • 届くか微妙な人は、初年度だけ支払いを寄せて100万円を達成し、年会費永年無料を確定させるのが最も有利です。
  • 200万円超は1.0%カードと同等、143万円超は1.2%カードに負けるので、2枚持ちを検討してください。